2026/08/24 18:15



PEACEが言う「経年変化」は、

革の色が変わることだけを指しているわけではありません。


傷がつく。

艶が出る。

色が深くなる。

形が少し変わっていく。


もちろん、それも革の魅力です。


でも、本当に大切なのは、

その変化の向こう側にあるものだと思っています。


財布についた小さな傷を見て、

「傷がついてしまった」と思うのか。


それとも、


「これは、あの日に使ったときについた傷だな」

と思えるのか。


同じ傷でも、

そこにある意味はまったく違います。


財布を持って出かけた日。

何気なく立ち寄った店。

大切な人と過ごした時間。

嬉しかったこと。

少し疲れていた日。

何でもない、いつもの一日。


そういう日々が積み重なって、

革の表情になっていく。


だからPEACEにとって、

経年変化とは「物が古くなること」ではありません。


自分の時間が、物に刻まれていくこと。


傷も、艶も、色の変化も、

その人が生きてきた時間の一部になっていく。


そして、そんな小さな変化を

「いいな」と思えるということは、


きっと、

何気ない日常の中にある小さな幸せにも

気づけるということなんだと思います。


だから僕は、

自分自身がそういう感覚を持っていたい。


日々を雑に過ごして、

物だけに「味わいを楽しんでください」と言っても、

そこに説得力はないと思うから。


財布も、暮らしも、

年月とともに少しずつ変わっていく。


その変化を楽しみながら、

自分の時間を大切にしていく。


それが、PEACEの考える「経年変化」です。


物が変わるんじゃない。


自分の時間が、物に刻まれていく。


そんな財布を、

これからも作っていきたいと思っています。