2026/04/12 07:52

遠くに、灯りが見えた。
それが何なのか、はっきりとはわからない。
街かもしれないし、ただの通り過ぎる光かもしれない。
でも、不思議と目を離せなかった。
ここまで来て、ようやく気づく。
探していたものは、
ずっとそこにあったのかもしれない。
はっきりとは見えない。
でも、確かに在るとわかる。
手を伸ばせば触れられそうで、
まだ少しだけ距離がある。
ポケットに手を入れたまま、立ち止まる。
風が抜けていく。
戻る理由は、もうない。
進む理由も、うまく言えない。
それでも、足は前に出る。
灯りはまだ遠い。
けれど、さっきよりも確かに近い。
どこへ続いているのかはわからない。
ただ、その先で何かが待っている気がした。
だから、もう少しだけ進んでみる。
