2020/11/12 11:15


『日々の暮らしの中でずっと使えるもの』 ナチュラルでシンプルなデザイン 高品質な本ヌメ革 丈夫で修理のしやすいハンドステッチ オールハンドメイド にこだわって制作しています。

ピースで主に使っている革(一部パーツ除く)は、
昭南皮革さんの本ヌメ フルベジタブルタンニン ピット槽なめし 本ヌメ です。
レザーでものを作っているなら当たり前のことだと思いますが、
我々も当然ながら革にはこだわりを持っています。
詳しく書くと長くなるので簡単に書いてしまいますが、
動物の「皮」を「革」にする作業が「なめし」で、
いろんな手法が存在します。
天然のタンニンを使ったなめしの革でも、
手作業で行うピット槽か、機械化されたドラム でハリなどに違いがでますし、
タンニンではなく、クロムという液剤で行えば、すごく柔らかな革になります。
革の色そのままのものでも、表面仕上の違いや含まれる油分量などで、印象は違ってきますし、
赤や黒その他の様々な色にしても、顔料を塗っているのか、染料で染めているのか、
様々なことから、見た目の印象だけでなく、使っていく中での経年変化の具合も違ってきます。
そんないろんな要素から検討した結果
姫路の昭南皮革さんの本ヌメを仕入れて、今の商品を作っています。
手間暇かけて行うピット槽なめしで、ハリとコシが強く、表面加工もほとんどされていないものを仕入れ、少しの水分補給とオイルアップ程度で商品を仕上げています。
自然な風合いと、飴色への経年変化を楽しんでいただけるように考えた結果です。
手触りも最高です。
また、革の使用部位についても、
メインとなる箇所はキメの細かいベンズ(背中)を使うようにしているのと、薄いパーツはすぐにヘタってしまわないように、コシの強いショルダー(肩)周辺を使うようにしています。
まだまだ試してみたい革や技法もたくさんありますし、
商品を使っていただくシーンにおいて、どういったものを提供したいのか?
によって、素材や技法のバリエーションが増えていくものだと思います。
まずは、我々の現時点でのベースということで
革のお話を書いてみました。